車上狙いの被害品トップは「カーナビ」(日本損害保険協会調べ)
当店でも、圧倒的に多いのが「この前ナビを盗られたので、セキュリティを付けたいんですけど」という御相談。モニターを格納出来る「インダッシュタイプ」なら大丈夫というのも大間違い!見る人が見ればナビ付きとわかりますし、取り外すのも意外と簡単です。
被害額平均31万円
カーナビ盗難の増加もあって、1件あたりの平均被害額も上昇傾向。
・ガラスを割られ・・・
・パネルをを無理矢理剥がされ・・・
・ナビを引っこ抜かれ・・・
・最後に消火器の粉末剤をバラ撒かれ・・・
結構な修理金額になります。クルマによっては100万円コースです。
盗難の現状
カーナビが危ない
車は金庫じゃない
頑丈そうに見えても、所詮「薄い鉄板と ガラスの塊」です。鍵も意外と簡単に開きます。セキュリティレベルは金庫どころか倉庫以下と思っていいでしょう。先ずは車内にモノを置かない事が大切です。バッグ・小銭の類は当然のこと、趣味の道具(釣り、スノボ、ダイビング等)も不要な時には、その都度下ろすべきです。今まで様々な被害品を見聞きしてますが、最小額は「マイルドセブン&100円ライター」数百円のために、ガラスを1枚叩き割られていてはたまらんですね。
さあ、どうする?
車上狙いを防ぐには、とりあえず盗られそうなもの(財布、カード、バッグ、パソコン等)を車内に残さない事ですが、ナビやオーディオは簡単に持ち出せません。となればドアがこじ開けられたり、ガラスが割られたら警報が鳴る仕掛けが必要です。ものの数分で付く簡単なモノから、1日以上かけないとダメなモノまで、予算的にも数千円から数十万円と、カーセキュリティも多種多彩ですが、ひとまず装着する事で、「何も付いていないよりはマシ」になります。
ハイエース
「200系ハイエース」の盗難被害が増えています。(2007年愛知県:ワースト1)純正イモビライザーが装備されるようになったのは平成19年夏以降。それ以前のモデルは、全く無防備です。最低限イモビライザー機能の追加が必要です。200系ハイエース専用イモビライザー「24800円」より
キャリートラック
2007年愛知県の盗難多発ワースト10に、いきなりランクイン。スズキの軽トラですが、海外では人気商品のようで、車体を大胆にカットした後、20フィートコンテナにガンガン詰め込んで不正輸出。
ワゴンR
全国・車上狙いランキング 2003年1位、2004年2位、2005年2位
愛知・自動車盗難ランキング 2007年2位・・・ワゴンRの被害データです。「ワゴンR」は「ムーブ」と並んで、元々車上狙いに遭いやすい車種ですが、とうとう自動車盗難ランキングの上位にも入ってきました。「ウチの車は軽だから盗られないよ」と安心はしていられないようです。
組み合わせ
ここ数年、ランクル100の被害事例を見ていますが、窃盗犯の手際の良さと研究熱心さには毎回驚かされます。入念な下調べは当然のことながら、高額なセキュリティが組まれている事を想定して、ある時は緻密に、そしてある時は大胆に作業をしています。実際、レッカーやキャリアカーを使って物理的に移動させているケースが増えています。電子的なセキュリティシステムに加えて、原始的ではありますがタイヤロック等の「物理的ロック」やホームセキュリティとの組み合わせも視野に入れるべきだと思います。
その他
1.ガラスは簡単に割れます!
ハンマーがあれば一発で割れます。そこらに転がっている石でも構いません。
スモークフィルムが貼ってあると、大きな音を立てずに割れます。
2.ドアは簡単に開きます!
クルマは金庫ではありません。車種によっては定規1本あれば数秒で開けられます。
鍵をあける「ピッキングツール」が存在します。
純正のキーレスエントリーの電波をジャックするハイテク機材もあります。
3.キーのコピーは意外と簡単です。
本キーが無くても、車体側に入っているシリンダーを元に再製可能です。→トランクのシリンダーを抜き取って、コピーキーを作るのが定番
イモビライザー付きだからって安心できません。国産車であれば、複製可能なコピーマシンが販売されています。(一応特殊ルート)
4.こんな手も
キーの置き場所は「玄関の下駄箱」の上じゃないですか?→家に侵入してキーを盗んでから堂々と乗り逃げ という手もあります
スペアキーを、バンパー裏とかシャシー裏に隠していませんか?→隠したつもりでも場所が限られていますから、すぐに見つかります
その他、「え〜?」という手がありますが、ここではちょっと書けません。